BUCO J-24とは?|1950年代ヴィンテージとTHE REAL McCOY’Sを徹底比較

BUCO J-24 1950年代ヴィンテージとリアルマッコイズの比較(YouTubeサムネイル)

▶ 革ジャンの実物は動画でも紹介しています。YouTube「LEATHER ARCHIVE」を見る

BUCO J-24は、1950年代に誕生したBUCOを代表するダブルライダースです。Dポケットを中心とした特徴的なフロントデザインと、モーターサイクル用として考えられたディテールを持ち、現在もTHE REAL McCOY’Sによって復刻・展開されています。

この記事では、1950年代のヴィンテージJ-24を起点に、THE REAL McCOY’Sの現行J-24との違いを、革・ファスナー・ポケット・ディテールなどから比較します。

この記事の要点

  • J-24は1953年に生まれたBUCOのダブルライダース。J-100と並んでBUCOの名を広めたモデル
  • 最大の特徴は胸のDポケット。コインポケット、マップポケット、背中のアクションバック、ベルトなど装備が多い
  • THE REAL McCOY’Sの現行品番はBJ21101。茶芯の馬革、ナイロンキルト裏地、神戸で職人1人が1着を仕上げる
  • 前の品番(BJ9111)より少しゆとりのある型紙に変わっているので、中古で探すときは品番の確認が大切
BUCO J-24の正面全体
BUCO J-24の正面全体

BUCO J-24は1953年に誕生

THE REAL McCOY’Sの紹介では、J-24は1953年に誕生したBUCOを象徴するモデルとされています。戦後にアメリカでモーターサイクル文化が広がる中、BUCOはライダー向けのレザーウェアを展開し、J-24やJ-100などの代表的なモデルを生み出しました。

BUCOは、デトロイトのジョセフ・ビューゲルアイゼンが興した会社です。広告では1933年創業とされ、はじめはバイクの用品やサドルバッグを作っていました。1947年に服の分野へ進むと、最初のモーターサイクルジャケットJH-1を発売。その6年後に登場したのがJ-24です。JH-1との違いはBUCO JH-1の記事で詳しく紹介しています。

年出来事
1933年ごろデトロイトで創業(広告上の年)。バイク用品を製造
1947年服の分野へ進出。JH-1が登場
1953年J-24が生まれる
1966年アメリカン・セーフティ・エクイップメント社へ売却。以後は海外生産も増える
THE REAL McCOY’S、販売店の商品説明、ヴィンテージ研究ブログから作成
襟元とBucoホースハイドのタグ
襟元とBucoホースハイドのタグ

J-24最大の特徴はDポケット

J-24を見分けるうえで最も印象的なのが、フロントのD型ポケットです。さらにコインポケットや斜めに配置されたスラッシュポケットなど、ライダーが使うことを想定した複数の収納を組み合わせています。

当時のBUCOの広告を紹介した研究資料では、J-24の特徴として次のような点が挙げられています。

  • 取り外せる牛革のベルト:本体は馬革でも、ベルトは牛革とされています
  • アクションバック:腕を前に出しても背中がつっぱらない作り
  • ジップ付きのマップポケット、胸ポケット、スラッシュポケット、コインポケット
Dポケットのアップ
Dポケットのアップ

エポレットやスナップボタンなどの金属パーツもデザインの重要な要素です。単なる装飾ではなく、モーターサイクルジャケットとしての機能性と50年代らしいスタイルが一体になっています。復刻では、立ち襟用のムートンカラーを付けるためのスナップも備えています。

エポーレットのアップ
エポーレットのアップ

1950年代ヴィンテージJ-24の魅力

ヴィンテージJ-24では、当時のホースハイドやファスナー、ライニングなど、製造された年代ならではの仕様を確認できます。長年着用された個体では、革のシワや色の変化、金属パーツの経年変化なども大きな見どころです。

ただし、タグに「ホースハイド」とあっても、ベルトや一部のパーツは別の革のことがあります。また長い年月の間にジッパーや裏地が交換された個体もあるので、「どこが当時のままか」を一つずつ確かめるのがヴィンテージを見る楽しさでもあります。

袖口の内側と経年変化
袖口の内側と経年変化
BUCO J-24の背面全体
BUCO J-24の背面全体

THE REAL McCOY’SのBUCO J-24

THE REAL McCOY’Sは、ヴィンテージBUCOをベースにJ-24を現代に再構築しています。現在のJ-24 JACKET(品番BJ21101)では、ホースハイド、タンニン鞣し、ピグメントフィニッシュ、ナイロンキルトライニングなどが仕様として掲載されています。

革は表面が黒、中が茶色の「茶芯」で、よくこすれる場所から茶色がのぞいてきます。公式は「当時の広告ほど水をはじくわけではないが、味わい深く育つ」と正直に説明しています。裏地のナイロンキルトも真っ黒ではなく、着るうちに色が抜けていくように作られています。

開いた正面とキルト裏地
開いた正面とキルト裏地

ファスナーも50年代を意識した仕様です。公式の説明では、フロントはマッコイズのオリジナルジッパー、袖と脇は50年代のタロンジッパー、Dポケットには40年代の丸型のジッパー、ボタンは真鍮のDOTボタンです。綿糸による縫製など、副資材までヴィンテージの雰囲気を意識した構成になっています。

作り方にも特徴があり、神戸の本社で、職人1人が裁断したパーツから最後まで1着を仕上げています。BJ21101は前の品番BJ9111を見直した型紙で、立体的な袖と前後のバランスを改め、前よりもきつさを抑えたフィットとされています。

TALONジッパーのチェーン引き手
TALONジッパーのチェーン引き手
フロントジッパーのアップ
フロントジッパーのアップ
袖口のジッパー
袖口のジッパー

BJ21101のサイズの目安

海外の販売店が載せている寸法です(単位はインチ。1インチ=約2.54cm)。測り方は販売店ごとに違うことがあるので、目安として見てください。

サイズ363840424446
胸384042434547
肩幅1717.51818.519.520
着丈24.52525262728
裖丈2324262626.527
出典:Rivet & Hideの商品ページ(BJ21101)。販売店では「普段のサイズでよい」と案内しています

ヴィンテージとTHE REAL McCOY’Sを比較

項目1950年代ヴィンテージTHE REAL McCOY’S J-24(BJ21101)
ベース当時のBUCOヴィンテージBUCOを研究した復刻モデル
革個体・年代により異なるホースハイド(茶芯)
なめし個体・年代により異なるタンニン鞣し+ピグメント仕上げ
フロントDポケットDポケット
ファスナー年代・個体により異なるオリジナルジッパー(前)、50年代タロン(袖・脇)、40年代丸型(Dポケット)
ライニング年代・個体により異なるナイロンキルト
経年変化長年の着用による個体差着用によって茶芯がのぞき、裏地も色が抜けていく
入手中古市場のみ新品(在庫しだい)、または中古

J-24は「復刻」と「ヴィンテージ」で何が違う?

ヴィンテージの魅力は、実際に1950年代に作られた製品だけが持つ時間の経過と個体差です。一方、THE REAL McCOY’Sは当時の意匠を研究しながら、現代に新品として着用できる形でJ-24を作っています。

肩と襟元のアップ
肩と襟元のアップ

そのため、両者は単純にどちらが同じというものではありません。ヴィンテージは「当時の個体そのもの」、復刻は「当時の仕様を現代に再構築した製品」と考えると違いが分かりやすくなります。

前面のジップポケットのアップ
前面のジップポケットのアップ

BUCO J-24を動画で詳しく比較

1950年代ヴィンテージのJ-24とTHE REAL McCOY’SのJ-24を、実物を見ながら比較しています。革の表情やディテールの違いを確認したい方は、動画もぜひご覧ください。

J-24は品番と付属品まで照合する

THE REAL McCOY’SのJ-24公式ページは、復刻モデルの素材と仕様を確認する出発点です。ヴィンテージBUCOと比較する際は、現行復刻の仕様、過去の復刻、当時の実物を別の対象として整理してください。

J-24に対応するベルトは別の商品ページでも案内されています。中古品の写真にベルトが写っていても、出品価格に含まれるかを確認しましょう。付属品の有無で比較条件が変わります。

キルティングの状態、袖口、ジッパー、腰まわりを優先して点検します。試着では、前を閉じた状態で椅子に座り、ベルトや裾が腹部に強く当たらないか確かめると、立ち姿だけでは分からない使い勝手を判断できます。

脇のジップポケット
脇のジップポケット

よくある質問

Q. J-24とJ-100は何が違うのですか?

どちらもBUCOの名を広めたライダースとしてTHE REAL McCOY’Sが挙げているモデルです。この記事では、一次資料で年代と仕様を確認できたJ-24に絞って紹介しています。J-24は「Dポケットのダブルライダース」と覚えておくと見分けやすくなります。

Q. 復刻のサイズは普段どおりでいいですか?

販売店はBJ21101を「普段のサイズでよい」と案内しています。ただし前の品番とは型紙が違うので、古いJ-24を着たことがある人も寸法で確かめてください。ライダースのサイズの考え方はライダースのサイズ選びにまとめています。

Q. 茶芯の馬革はどう変化しますか?

表面の黒がこすれて薄くなったところから、中の茶色が見えてきます。袖口、肘、ポケットの縁などが先に変わります。仕組みは革ジャンの経年変化で解説しています。

まとめ

BUCO J-24は1953年に誕生したBUCOを代表するモデルで、Dポケットをはじめとする機能的なデザインが大きな特徴です。1950年代のヴィンテージには個体ごとの歴史があり、THE REAL McCOY’Sはその意匠や素材、ディテールを研究しながら現代にJ-24を再構築しています。復刻を選ぶなら品番と型紙の違いを、実物を選ぶなら交換されたパーツと付属品を確かめてから決めましょう。

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関連: BUCO JH-1|ヴィンテージ実物とTHE REAL McCOY’S復刻を徹底比較 革ジャンの選び方 Schott 641の歴史と現行モデル Schott 613ワンスターの歴史 ライダースのサイズ選び

参考:THE REAL McCOY’S|BUCO J-24 JACKET THE REAL McCOY’S|BUCO Rivet & Hide|Buco J-24 Standard & Strange|Buco J-24 The Origins of Buco

実物の質感やシルエットは動画で。
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