ラングリッツはなぜ日本で高い?|歴史・代表モデル・日米の価格差

▶ 革ジャンの実物は動画でも紹介しています。YouTube「LEATHER ARCHIVE」を見る

1日に作るのはわずか6着。1着ずつ採寸して、職人が手作業で仕上げる。完成まで約10か月待ちでも、世界中のバイカーが「いつかは」と憧れるジャケット。それがアメリカ・オレゴン州ポートランドの「ラングリッツ・レザーズ」です。

この記事では、歴史、代表的なモデル、オーダーの方法、そして「アメリカと日本でいくら違うのか」をまとめます。

動画で見るラングリッツ

【動画公開後に、ここへYouTube動画を埋め込みます】

ラングリッツの歴史

創業者はロス・ラングリッツ。根っからのバイク乗りでした。17歳のときの事故で片足を失い、医者から「もうバイクには乗れない」と言われます。それでも義足でレースに出続け、数多くのトロフィーを手にしたといわれています。

第二次世界大戦中、ロスは軍用グローブの工場で働き、革の裁断と縫製の技術を身につけました。戦後、市販のジャケットに満足できなかったロスが自分のために作った1着が、のちの「コロンビア」の原型です。それが仲間の間で評判になり、1947年にポートランドで店を開きました。

ロスが目指したのは「第二の皮膚」のようなフィット感。走っているときに風をはらまないタイトなシルエットと、細かい採寸によるオーダーメイドは、創業当時からのこだわりです。品質を守るために生産は1日6着程度。家族経営の小さな工房であり続けています。

代表的な4つのモデル

モデル特徴向いている人
コロンビアブランドを象徴するダブルライダース。ウエストベルトと背中のアクションプリーツ王道のライダースが欲しい人
キャスケードスタンドカラーと深く重なる前。ベルトなしですっきり街着にも使いたい人
パデッド・キャスケード肩と肘に格子ステッチのパッドラングリッツらしい迫力が欲しい人
ティンバーライン普通の襟が付いたワーク寄りの形バイクに乗らない人の普段着
ラングリッツ コロンビアの正面全体
ラングリッツ パデッドコロンビアの正面全体(ムートン襟付き)
ラングリッツ パデッドコロンビアの背面とパッド
ラングリッツ キャスケードの正面全体
ラングリッツ ティンバーラインの正面全体

オーダーの4ステップ

  1. ベースモデルを決める:コロンビア、キャスケードなど
  2. 革を選ぶ:定番は牛革(厚さも選べる)。山羊革は最初から柔らかく、馬革なども選べます
  3. 細かい仕様を決める:パッド、ステッチの色、ジッパーや金具、ポケット、襟のボアなど
  4. 採寸:バイクに乗ったときの姿勢や中に着るものまで考えて決めます

日本の正規ルートだと、完成までは通常10か月前後。内ポケットには持ち主の名前やシリアル番号が入り、世界に1着だけのジャケットになります。

アメリカと日本の価格差

日本では、本国の2倍以上の価格になります。本国のベースモデルはおよそ1,200〜1,400ドル前後と言われ、1ドル約158円で計算すると約19万〜22万円です。

モデル本国(円換算)日本の定価(ベース)差額
キャスケード約19万円約44万5,500円〜約25万円(約2.3倍)
コロンビア約22万円約58万8,500円〜約37万円(約2.7倍)
動画制作時点の目安。価格と為替は変わるので、注文前に必ず最新の見積りを取ってください。

アメリカに直接注文できる?

ラングリッツは基本的にお客さんへ直接販売していますが、日本市場だけは正規ディーラーが担当しています。日本に住んでいる人は、国内のディーラーを通すのが原則です。

差額に含まれているもの

  • 関税・消費税・国際送料:海外から革のジャケットを持ち込めば必ずかかるお金
  • プロによる対面の採寸:オーダーメイドなので、採寸の間違いは取り返しがつきません
  • アフターサポート:裏地の張り替え、ジッパー交換、サイズ直しを、日本の窓口が本国の工房とつないでくれます

一番安く手に入れる方法

ポートランドの本店に自分で行き、その場で採寸してもらうことです。アメリカ旅行やツーリングを兼ねて注文しに行く熱心なファンもいます。安さを取るか、安心を取るか。一生モノだからこそ考えどころです。

まとめ

義足のレーサーが自分のために作った1着から始まったラングリッツ。創業から80年近くたった今も、少ない数を1着ずつ手作業で作る姿勢は変わっていません。日本では本国の2倍以上の値段ですが、その中には採寸の安心と、一生付き合える修理の窓口が含まれています。

あなたなら、どのモデルを、どんな仕様で作りますか?

参考:Langlitz Leathers 公式 LANGLITZ JAPAN Portland Monthly(2016)

関連記事

ラングリッツは中古で買うべき?新品オーダーとの違いと失敗しない選び方

ラングリッツレザーの日米価格差

実物の質感やシルエットは動画で。
YouTubeチャンネル「LEATHER ARCHIVE」で、革ジャンの新作動画をお届けしています。

革ジャン選びで失敗したくない方へ
革ジャン歴37年の運営者が、サイズの決め方・予算別のおすすめ・中古の見分け方をまとめました。

革ジャン好き同士で語りませんか?
情報交換部屋(掲示板)へ →

あわせて読みたい

フィードバック

  1. ラングリッツは中古で買うべき?新品オーダーとの違いと失敗しない選び方 – Leather Archive

    […] ラングリッツはなぜ日本で高い?|歴史・代表モデル・日米の価格差 […]

    いいね

  2. ラングリッツレザーの日米価格差|同一仕様の見積もりと購入経路で比較 – Leather Archive

    […] ラングリッツはなぜ日本で高い?|歴史・代表モデル・日米の価格差 […]

    いいね

コメントをどうぞ