1日に作るのはわずか6着。1着ずつ採寸して、職人が手作業で仕上げる。完成まで約10か月待ちでも、世界中のバイカーが「いつかは」と憧れるジャケット。それがアメリカ・オレゴン州ポートランドの「ラングリッツ・レザーズ」です。
この記事では、歴史、代表的なモデル、オーダーの方法、そして「アメリカと日本でいくら違うのか」をまとめます。
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ラングリッツの歴史
創業者はロス・ラングリッツ。根っからのバイク乗りでした。17歳のときの事故で片足を失い、医者から「もうバイクには乗れない」と言われます。それでも義足でレースに出続け、数多くのトロフィーを手にしたといわれています。
第二次世界大戦中、ロスは軍用グローブの工場で働き、革の裁断と縫製の技術を身につけました。戦後、市販のジャケットに満足できなかったロスが自分のために作った1着が、のちの「コロンビア」の原型です。それが仲間の間で評判になり、1947年にポートランドで店を開きました。
ロスが目指したのは「第二の皮膚」のようなフィット感。走っているときに風をはらまないタイトなシルエットと、細かい採寸によるオーダーメイドは、創業当時からのこだわりです。品質を守るために生産は1日6着程度。家族経営の小さな工房であり続けています。
代表的な4つのモデル
| モデル | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| コロンビア | ブランドを象徴するダブルライダース。ウエストベルトと背中のアクションプリーツ | 王道のライダースが欲しい人 |
| キャスケード | スタンドカラーと深く重なる前。ベルトなしですっきり | 街着にも使いたい人 |
| パデッド・キャスケード | 肩と肘に格子ステッチのパッド | ラングリッツらしい迫力が欲しい人 |
| ティンバーライン | 普通の襟が付いたワーク寄りの形 | バイクに乗らない人の普段着 |





オーダーの4ステップ
- ベースモデルを決める:コロンビア、キャスケードなど
- 革を選ぶ:定番は牛革(厚さも選べる)。山羊革は最初から柔らかく、馬革なども選べます
- 細かい仕様を決める:パッド、ステッチの色、ジッパーや金具、ポケット、襟のボアなど
- 採寸:バイクに乗ったときの姿勢や中に着るものまで考えて決めます
日本の正規ルートだと、完成までは通常10か月前後。内ポケットには持ち主の名前やシリアル番号が入り、世界に1着だけのジャケットになります。
アメリカと日本の価格差
日本では、本国の2倍以上の価格になります。本国のベースモデルはおよそ1,200〜1,400ドル前後と言われ、1ドル約158円で計算すると約19万〜22万円です。
| モデル | 本国(円換算) | 日本の定価(ベース) | 差額 |
|---|---|---|---|
| キャスケード | 約19万円 | 約44万5,500円〜 | 約25万円(約2.3倍) |
| コロンビア | 約22万円 | 約58万8,500円〜 | 約37万円(約2.7倍) |
アメリカに直接注文できる?
ラングリッツは基本的にお客さんへ直接販売していますが、日本市場だけは正規ディーラーが担当しています。日本に住んでいる人は、国内のディーラーを通すのが原則です。
差額に含まれているもの
- 関税・消費税・国際送料:海外から革のジャケットを持ち込めば必ずかかるお金
- プロによる対面の採寸:オーダーメイドなので、採寸の間違いは取り返しがつきません
- アフターサポート:裏地の張り替え、ジッパー交換、サイズ直しを、日本の窓口が本国の工房とつないでくれます
一番安く手に入れる方法
ポートランドの本店に自分で行き、その場で採寸してもらうことです。アメリカ旅行やツーリングを兼ねて注文しに行く熱心なファンもいます。安さを取るか、安心を取るか。一生モノだからこそ考えどころです。
まとめ
義足のレーサーが自分のために作った1着から始まったラングリッツ。創業から80年近くたった今も、少ない数を1着ずつ手作業で作る姿勢は変わっていません。日本では本国の2倍以上の値段ですが、その中には採寸の安心と、一生付き合える修理の窓口が含まれています。
あなたなら、どのモデルを、どんな仕様で作りますか?
参考:Langlitz Leathers 公式 LANGLITZ JAPAN Portland Monthly(2016)
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