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VANSON(バンソン)といえば、BELLやModel B、C2が有名です。その陰で、知る人ぞ知る名作として語られるのがTT(Trials Touring)モデルです。


TTモデルの特徴
- 英国トライアルジャケットを思わせるデザイン:アメリカのバンソンでありながら、英国のバイク用トライアルジャケットの雰囲気を持つモデルです。
- コンペティションウェイトの革:VANSONならではの、厚く重いレザーを使っています。
- 今では希少:現在は手に入りにくく、中古市場で探すことになります。
誕生の背景やディテール、希少になった理由、中古市場での価値は、動画で実物を見ながら詳しく解説しています(ディテール紹介は2:10ごろから)。


VANSONというブランド
VANSONは、1974年から米国マサチューセッツ州でバイク用のライディングウェアやレーシングスーツを手作りしてきたブランドです。公式サイトの「About us」から、歩みを整理しました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1974年 | マイク・ヴァン・デル・スリーセンとジェームズ・グッドソンが、ボストンで「Vanson Associates」を設立。社名は2人の名字(van der Sleesen+Goodson)を組み合わせたもの。月$175の倉庫で、中古の裁断機とミシンから始めた |
| 1979年 | デイル・シングルトンのレーシングレザーを製作。シングルトンはデイトナ200で1979年と1981年に優勝 |
| 1983年 | 米国での生産にこだわるマイクと、輸入を望むジェームズが別の道へ |
| その後 | ビュエル、スズキ、ハーレーダビッドソンなどからも受注。フレディ・スペンサー、ジャコモ・アゴスチーニ、ニッキー・ヘイデンらも着用 |
| 現在 | マサチューセッツ州フォールリバーの工房で、一着ずつ手で縫い、番号を付けて作る。少量の特注やカスタムオーダーが中心 |
公式のラインナップでは、素材は「フル・コンペティションウェイトの革」からワックスコットン、ナイロンコーデュラまでとされています。TTの厚く重い革も、レース用の服を作ってきたこの背景から来ています。修理やサイズ直しの窓口も公式サイトにあります。同じVANSONのチームジャケットはVANSON TJとは?で紹介しています。
中古で探すときは、中古革ジャンの選び方のチェックポイントも確認してください。厚い革は、状態によっては修理店での手直しも選択肢になります。
旧TTと現在のTT-styleを混同しない
VANSONには現在、ワックスコットン製のDOVER(TT-style)があります。この名称が検索に出ても、本記事の旧レザーTTが同仕様で再販されたことを意味しません。今回、旧TTの全仕様を確定できる当時の公式資料は確認できていません。
中古品の照合では、素材・前合わせ・ベルト・襟裏・ポケット・ライナーを一組として記録します。英国トライアル風という外観上の分類と、メーカーの正式品番を分けることが重要です。
公式のユニットナンバー解説も問い合わせの手掛かりになります。タグと番号、前後写真を用意し、番号だけで年代や真贋を断定せず個体の情報を照合してください。



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