ダブルライダースの定番として並び称される、Schott(ショット)のワンスターと、ルイスレザーのライトニング。同じダブルライダースでも、アメリカ生まれと英国生まれで、ディテールの考え方がはっきり違います。両ブランドの公式情報から違いを整理しました。実物のディテールは動画で見比べています。
この記事の要点
- ワンスターは両肩の星と前のベルト、ライトニングはポケット5つと4本のサイドベルトが目印
- 背中は、ワンスターが腕を動かしやすいバイスイング、ライトニングが裾を後ろで長くしたディップドバック
- ワンスターは既製サイズから選ぶ。ライトニングは牛・馬・羊の革と5種類の裏地から選んでオーダーできる
- 本国価格は613が$1,020、ライトニングは£1,400から(2026年11月確認)
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| 項目 | Schott ワンスター(613) | ルイスレザー ライトニング(No.391) |
|---|---|---|
| 生まれ | アメリカ・1940年代後半〜1950年代(資料により幅がある) | 英国・1958年 |
| 象徴的なディテール | 両肩のエポレットに付いた星(ワンスター) | 4本のサイドアジャスターベルト |
| ポケット | コインポケット付き(米国公式)。細部は動画で確認 | ジップ付き4つ(両脇2・胸2)+左袖に小銭入れ |
| ウエスト | 前に回すベルトが付く(米国公式) | サイドアジャスターベルト4本。公式は米国製に多いハーフベルトとの違いとして紹介 |
| 袖口 | ジップ付き | ジップ付き |
| 背中 | 腕を動かしやすいバイスイング。脇にフットボール型のマチ(米国公式) | 裾を後ろ側で長くした「ディップドバック」 |
| 革 | 613USはステアハイド。613USTは羊・馬など5種類の革で展開 | 牛・馬・羊の革をカスタムで選べる |
| 裏地 | 中綿入りのキルティングナイロン(米国公式) | 赤キルティング、サテン、コットン、ナイロン、ウールから選べる |
| 本国価格 | $1,020 | £1,400〜 |
Schott ワンスター:アメリカンライダースの王道
ワンスターは1950年代に生まれ、基本のデザインを変えずに作り続けられているモデルです(Schott日本公式の説明。英語版Wikipediaは1940年代後半としています)。両肩の星と、前合わせが二重になったダブルの形が象徴です。日本では、613USより肩幅を狭くし、着丈を1インチ長くした日本別注の613USTも定番になっています。
米国公式の613は、1平方フィートあたり3〜3.5ozのステアハイド(クロムなめし・ドラム染め)を使い、ニュージャージー州ユニオンの工場で作られています。公式は「多くのジャケットより細く作っている」としており、サイズを上げる客も多いと案内しています。

ルイスレザー ライトニング:英国ライダースの代表
ライトニングは1958年に登場したモデルです。ポケットの多さと、4本のサイドベルトが特徴。袖口はジップ付きで、背中は裾を後ろで長くした形になっています。公式サイトは、この背中の形を悪天候から体を守るためのものと説明しています。
公式によれば、1970年代に英国のパンクバンドに好まれたことで、以来ブランドで一番売れるモデルになりました。前のメインジッパーは太い#10のClix、胸ポケットは#5のLightningジッパーです。革は牛革(クロムフリーやベジタブルタンニンなめしもあり)、馬革(白や黄色、ターコイズなど多色)、羊革(胸囲50インチまで)から選べます。カスタムオーダーの納期は約3か月が目安とされています。また公式は、当時の仕様を再現しているため現代のライディング安全基準を満たすとは限らない、と注意書きしています。

作り手と買い方の違い(公式)
| 項目 | Schott | ルイスレザー |
|---|---|---|
| ブランドの始まり | 1913年、ニューヨークのレインコート工場から。1928年にライダース「Perfecto」を発表 | 「1892年創業、英国最古のモーターサイクル衣料商」を名乗る。戦前は「AVIAKIT」の名で飛行士向けの品も扱った |
| 作られる場所 | 家族経営で、多くの製品を米国で生産 | 英国で手作業で裁断・縫製 |
| 買い方 | 既製サイズから選ぶ | 既製サイズ+カスタムオーダー(寸法で作るため返金不可) |
| 革 | 613は重量のあるステアハイド(クロムなめし・ドラム染め)。ワンスターは牛・馬・羊など革違いで展開 | 馬革・牛革・羊革など6種類から選べる。厚みは1.0〜1.3mm。馬革は11色 |
| 映画・音楽との関わり | 『乱暴者』のマーロン・ブランド、『Born to Run』のスプリングスティーン(Schott公式の説明) | ロッカーズやパンクとの関わりはルイスレザーの歴史で紹介 |
ワンスターの「星」には面白い話があります。Schott公式によると、肩の星が盗まれることが多かったため、1955年に星のない618が作られました。それだけ星は、このモデルの象徴だったということです。

参考:Schott NYC公式|The Schott Story / Lewis Leathers公式|Custom Ordering / Lewis Leathers日本公式|Heritage(2026年10月時点)
どちらを選ぶか
- ワンスター:王道のアメリカンライダースを、手に取りやすい価格帯から選びたい人に。中古も含めて選択肢が多いのも利点です。
- ライトニング:英国らしい細かなディテールと、革や裏地を選んで作るカスタムを楽しみたい人に。
さらに詳しく:ワンスター4モデルの革の違い / ライトニングとサイクロンの違い / 20万円前後の革ジャン比較

比較するワンスターの品番を決める
ワンスターには複数の派生品番があります。613、613UST、217US、613UHTのどれかを明記してからライトニングと比べましょう。革やフィットが違えば、同じデザイン系統でも着心地は変わります。
比較表で細部を「動画で確認」とした項目は、品番や年代で仕様が変わるものです。米国公式613ページにはベルトやポケットの案内があります。特定の品番の正面・背面・内側を揃えて比較してください。
編集上の試着ポイントは、ベルトを緩めて着たあと、腰を調整しても胸や肩が動くかです。前側のベルトとサイド調整では見え方も異なります。「米国は太い、英国は細い」と国だけで決めず、実寸と希望する着姿を基準に選びましょう。
よくある質問
Q. ベルトの仕組みは何が違うのですか?
ワンスターは裾にベルトが付き、前で締める形です。ライトニングは両脇に合わせて4本の小さなベルトがあり、横から腰まわりを調整します。公式は、これで体に沿ったすっきりしたラインになると説明しています。
Q. バイクに乗るならどちらがいいですか?
どちらももとはバイク用です。ワンスターは腕を前に出しやすいバイスイング、ライトニングは前かがみでも腰が出にくいディップドバックと、背中の考え方が違います。ただしルイスレザーは、当時の仕様のため現代の安全基準を満たすとは限らないと明記しています。プロテクターの使用も検討してください。
Q. サイズ選びで気をつけることは?
Schottの米国公式は613を細めの作りとしています。ルイスレザーは公式のサイズガイドがあり、カスタムなら寸法で作れます。どちらも表記サイズより実寸で比べるのが確実です。詳しくはライダースのサイズ選びをご覧ください。
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参考:Schott NYC公式|613 One Star Perfecto Schott日本公式|ONESTAR Lewis Leathers公式|Lightning No.391(2026年11月確認)

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