ダブルライダースの定番として並び称される、Schott(ショット)のワンスターと、ルイスレザーのライトニング。同じダブルライダースでも、アメリカ生まれと英国生まれで、ディテールの考え方がはっきり違います。両ブランドの公式情報から違いを整理しました。実物のディテールは動画で見比べています。
違いを一覧で見る
| 項目 | Schott ワンスター | ルイスレザー ライトニング |
|---|---|---|
| 生まれ | アメリカ・1950年代 | 英国・1958年 |
| 象徴的なディテール | 両肩のエポレットに付いた星(ワンスター) | 4本のサイドアジャスターベルト |
| ポケット | 公式の説明に記載なし(動画で確認) | ジップ付き4つ(両脇2・胸2)+左袖に小銭入れ |
| ウエスト | 公式の説明に記載なし(動画で確認) | サイドアジャスターベルト4本。公式は米国製に多いハーフベルトとの違いとして紹介 |
| 背中 | ― | 裾を後ろ側で長くした「ディップドバック」 |
| 革 | 613USはステアハイド。613USTは羊・馬など5種類の革で展開 | 革や裏地をカスタムで選べる |
Schott ワンスター:アメリカンライダースの王道
ワンスターは1950年代に生まれ、基本のデザインを変えずに作り続けられているモデルです。両肩の星と、前合わせが二重になったダブルの形が象徴です。日本では、613USより肩幅を狭くし、着丈を1インチ長くした日本別注の613USTも定番になっています。
ルイスレザー ライトニング:英国ライダースの代表
ライトニングは1958年に登場したモデルです。ポケットの多さと、4本のサイドベルトが特徴。袖口はジップ付きで、背中は裾を後ろで長くした形になっています。公式サイトは、この背中の形を悪天候から体を守るためのものと説明しています。
作り手と買い方の違い(公式)
| 項目 | Schott | ルイスレザー |
|---|---|---|
| ブランドの始まり | 1913年、ニューヨークのレインコート工場から。1928年にライダース「Perfecto」を発表 | 「1892年創業、英国最古のモーターサイクル衣料商」を名乗る。戦前は「AVIAKIT」の名で飛行士向けの品も扱った |
| 作られる場所 | 家族経営で、多くの製品を米国で生産 | 英国で手作業で裁断・縫製 |
| 買い方 | 既製サイズから選ぶ | 既製サイズ+カスタムオーダー(寸法で作るため返金不可) |
| 革 | 613は重量のあるステアハイド(クロムなめし・ドラム染め)。ワンスターは牛・馬・羊など革違いで展開 | 馬革・牛革・羊革など6種類から選べる。厚みは1.0〜1.3mm。馬革は11色 |
| 映画・音楽との関わり | 『乱暴者』のマーロン・ブランド、『Born to Run』のスプリングスティーン(Schott公式の説明) | ロッカーズやパンクとの関わりはルイスレザーの歴史で紹介 |
ワンスターの「星」には面白い話があります。Schott公式によると、肩の星が盗まれることが多かったため、1955年に星のない618が作られました。それだけ星は、このモデルの象徴だったということです。
参考:Schott NYC公式|The Schott Story / Lewis Leathers公式|Custom Ordering / Lewis Leathers日本公式|Heritage(2026年10月時点)
どちらを選ぶか
- ワンスター:王道のアメリカンライダースを、手に取りやすい価格帯から選びたい人に。中古も含めて選択肢が多いのも利点です。
- ライトニング:英国らしい細かなディテールと、革や裏地を選んで作るカスタムを楽しみたい人に。
さらに詳しく:ワンスター4モデルの革の違い / ライトニングとサイクロンの違い / 20万円前後の革ジャン比較
比較するワンスターの品番を決める
ワンスターには複数の派生品番があります。613、613UST、217US、613UHTのどれかを明記してからライトニングと比べましょう。革やフィットが違えば、同じデザイン系統でも着心地は変わります。
比較表の「公式説明に記載なし」は、その機能がないという意味ではありません。米国公式613ページにはベルトやポケットの案内があります。特定の品番の正面・背面・内側を揃えて比較してください。
編集上の試着ポイントは、ベルトを緩めて着たあと、腰を調整しても胸や肩が動くかです。前側のベルトとサイド調整では見え方も異なります。「米国は太い、英国は細い」と国だけで決めず、実寸と希望する着姿を基準に選びましょう。

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