Schottの代表的なダブルライダース、613・618。そしてシープスキンを採用した217US。見た目は近くても、革・ディテール・シルエット・着用感には違いがあります。ここでは「どちらが上」ではなく、違いを項目ごとに整理します。
結論:タイプ別のおすすめ
- 王道のワンスターが欲しい人 → 613US(ステアハイド/ONESTARの象徴モデル)
- 星なしのすっきりした見た目と機能性で選ぶ人 → 618(ステアハイド/実用寄りのダブルライダース)
- 軽さと茶芯の経年変化を楽しみたい人 → 217US(シープスキン/トール系の着丈)
※217USは革も着丈感も他2つとは別物です。同じ感覚で選ばないのが失敗しないコツです。
3モデルの違いを項目ごとに見ていく
Schott公式の説明では、613USはステアハイドのONESTAR、618もステアハイドを使うモデルです。一方、217USはシープスキンのONESTAR。つまり、同じSchottのダブルライダースでも、まず革の種類が大きく異なります。
613・618・217USを比較
| 項目 | 613US | 618 | 217US |
|---|---|---|---|
| デザイン | ONESTAR | ワンスターなし | ONESTAR |
| 主な革 | ステアハイド | ステアハイド | シープスキン |
| 特徴 | 星付き・王道ONESTAR | 機能性を重視したライダース | 星付き・シープスキン |
| シルエット | 比較的すっきり | モーターサイクル向け | トール系のモデルとして展開 |
| 革の印象 | 厚み・張り・丈夫さ | 厚み・丈夫さ | 柔らかさ・軽さ |
613US|ONESTARを象徴するモデル
Schott公式では、613USはステアハイドを使用するONESTARとして紹介されています。ステアハイドは厚みと丈夫さ、張りやコシが特徴で、着用によって体になじんでいく革です。また、613USは613USTと比べて着丈がやや短く、613USTは肩幅を狭くして着丈を1インチ長くしたモデルと説明されています。
618|星を付けない、機能性寄りのダブルライダース
618は613に似ていますが、肩のエポレットに星型スタッズがありません。Schott公式は、618についてキドニーパッド、アクションプリーツ、脇下のアイレットなど、モーターサイクルギアとしての機能性を説明しています。見た目の違いだけでなく、作りの目的にも違いがあります。
217US|ワンスターをシープスキンで
217USはSchottのONESTARをシープスキンで仕上げたモデルです。Schott公式の紹介では、217USは茶芯仕様のシープスキンを採用しています。公式通販では表側が羊革、裏地がポリエステル100%、アメリカ製と案内されています。
また、販売情報では217USを613UST系のトールシルエットとして説明する例があります。購入時はモデル名だけで判断せず、実際の寸法を確認するのが安全です。
革の違いで考えると分かりやすい
- ステアハイド:厚み、張り、丈夫さを重視したい場合に比較しやすい革。
- シープスキン:柔らかさ、軽さ、体へのなじみ方を重視したい場合に比較しやすい革。
- 茶芯:217USでは黒の表面の下に茶色の層を持つ仕様として紹介されており、着用による表情の変化を楽しむポイントになります。
こんな比較をすると失敗しにくい
購入前は「人気があるか」だけでなく、①革の厚みと柔らかさ、②着丈、③肩幅と身幅、④袖丈、⑤肩章のデザイン、⑥ジッパーやポケットなどのディテール、⑦自分の着用目的、の順に確認すると違いを整理しやすくなります。
実物の217USも見ておく
Leather Archiveでは、実物のSchott 217USを撮影し、正面・背面・ワンスター・フロントジッパー・袖口ジッパー・タグまで確認しています。商品ページだけでは分かりにくい部分を購入前に確認したい方は、こちらも参考にしてください。
Schott 217US SHEEP ONESTAR|実物レビューを見る →
実物を撮影して確認したメモ(217US)当サイトで撮影した217USは「38 TALL」の個体です。革は細かなシボがあり、光の当たり方で表情が変わる光沢感でした。仕様は茶芯で、黒の表面の下に茶色の層があり、着用や摩擦で下の色が出てきます。着丈は613USTをベースにしたトールシルエットで、通常モデルとはサイズ感が異なります。新品価格は176,000円(税込)です。(出典:当サイト「Schott 217US SHEEP ONESTAR|実物レビュー」の撮影・確認内容)着始めから比較的しなやかで軽く、身体の動きにも馴染みやすい革です。エイジングでは、シープスキン特有のシボ感のあるシワを刻みながら、着用によって擦れた部分から下の茶色が見えてきます。ベジタブルタンニン鞣しのように革の芯地が露出するというより、一層目の茶色の染色が表面の摩擦によって見えてくるイメージです。


参考:613UHT(ホースハイド)を確認したときのメモ同じく「38 TALL」の613UHTは、通常の613より着丈が長めのトール仕様で、通常の613だと着丈が短く感じる人向けのモデルです。馬革は新品時は硬さを感じやすいもの、着るほど体に沿って馴染んでいきます。細かなシボとほどよい艶があり、着込んだ部分には自然なシワが入ります。613系で革の馴染みを楽しみたい人は、この感触が目安になります。経年変化については、613UHTは最初から完成されたツヤではなく、着込むことでコーティングによる光沢感が落ち着き、シワに沿った深みのある艶に変わっていきます。ツヤとシワが複雑になっていくのが馬革の魅力です。(出典:当サイト「Schott 613UHT ホースハイド ワンスター トール|実物写真でチェック」)最初から着やすい革ではなく、着込むとシワが入り身体の形に馴染んでいく、“着ながら育てていく革”です。重厚感のある革ジャンが好きな人には、このタイプが合います。




価格と重さの目安(トールモデル)
ワンスターのトールモデルのメーカー価格(2026年9月時点・税込)は、613UST(ステアハイド)176,000円、516UST(ニューネイキッドカウレザー)187,000円、613UHT(ホースハイド)187,000円、217US(シープスキン)176,000円です。重さの目安は重い順に、613USTが約2.0kg前後、516USTが約1.8kg前後、613UHTが約1.6kg前後、217USが約1.2kg前後と、同じワンスターでも革で大きく変わります(重量はサイズ・個体差により変わる目安です)。
516USTは、もともと初めから柔らかく着やすい革ですが、着込むことで可動域に皺が固定されていきます。かどの部分には、鞣し方法は公表されていないものの、クロム鞣しらしき青っぽい芯地が見えてきます。ステアハイドのモデルよりも、革がダイレクトに自分の体型に合わせ馴染みやすいタイプです。


613UST(ステアハイド)は、着込んでいくとシワが入り、身体の形に馴染んでいきます。『最初から着やすい革』ではなく『着ながら育てていく革』という感じで、重厚感のある革ジャンが好きな人にはこのタイプが合います。



公式情報を確認する
3モデルを比較する順番
比較は、品番を確定する、革を確認する、実寸を揃える、ディテールを見る、の順で進めます。613系の派生モデルをすべて同じ形とみなすと、素材差と型紙差が混ざってしまいます。
米国公式613と日本向け217US公式通販は別々の製品情報です。同じサイズ番号の寸法が揃う前提で比較せず、それぞれの掲載寸法と測り方を確認します。
星の有無や革の種類で候補を絞ったら、前を閉じたときの肩・胸・裾を比べます。軽く感じた理由が革なのかサイズの余裕なのか、着丈が好みに合っているかを記録すると、自分が選ぶ理由を具体化できます。価格はその仕様が揃ってから比較しましょう。
まとめ
613・618・217USは、同じSchottのダブルライダースでも、革とディテール、シルエットの考え方が異なります。特に217USはシープスキン+茶芯という特徴があるため、613・618と同じ感覚で選ばず、自分が求める革の質感と着丈を確認することが重要です。
Leather Archiveでは、公式の仕様と購入前のチェックポイントを組み合わせて、革ジャン選びを整理していきます。
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