20万円前後の革ジャンを比べるときは、価格の高さではなく「何にお金が使われているか」を見るのがポイントです。この記事ではSchott、Y’2 LEATHER、Lewis Leathersを例に、価格だけでなく、革・生産背景・仕様・サイズ展開などを分けて見ていきます。
革ジャンを探していると、「10万円台と20万円台では何が違うのか」「高い革ジャンは本当に価格差に意味があるのか」と疑問に思うことがあります。
公式掲載価格の目安
| ブランド・モデル | 公式掲載価格 | 備考 |
|---|---|---|
| Schott 217US SHEEP ONESTAR | 税込176,000円 | シープスキン(茶芯仕様)・アメリカ製。公式通販の掲載価格 |
| Y’2 LEATHER ANILINE HORSE TYPE I JEAN JACKET [LB-140] | 税込169,400円 | サイズによって価格が異なる |
| Lewis Leathers Lightning #391 など | 基本価格 税別24万円〜(公式商品一覧では税込264,000円の掲載あり) | 革・裏地・カラー・サイズなどで追加料金が設定される |
価格は各社の公式掲載情報にもとづく目安で、改定や在庫状況によって変わります。購入時は必ず最新の公式情報を確認してください。
20万円前後の革ジャンで何を見るべきか
革ジャンの価格は、革の種類だけで決まるわけではありません。原皮、なめし、染色、裁断、縫製、金具、裏地、生産国、ブランドの生産体制など、複数の要素が関係します。そのため、価格だけを見て「高い・安い」と判断するより、何にお金が使われているのかを確認する方が分かりやすくなります。
Schott|アメリカンライダースの定番
SchottはONESTARをはじめ、長く展開されているライダースを持つブランドです。公式のレザー解説では、613USや618などにステアハイドを使用し、厚み、丈夫さ、張りやコシ、着用による馴染みを特徴として説明しています。
一方、今回Leather Archiveで実物を確認している217USはシープスキンのONESTAR。Schott公式では茶芯仕様のシープスキンとして紹介されています。同じSchottでも革によって性格が変わるため、ブランド名だけではなくモデルと革をセットで見る必要があります。
Y’2 LEATHER|日本の自社工房で作る革ジャン
Y’2 LEATHERは大阪の自社工房で裁断・縫製などを行うレザーメーカーです。公式サイトでは、革ジャンや革小物を製造し、「最低10年は使い続けていただける」ものづくりを掲げています。
価格はモデルによって異なります。例えば公式サイトに掲載されているANILINE HORSE TYPE I JEAN JACKET [LB-140]は税込169,400円で、サイズによって価格が異なります。天然皮革のため、傷や血筋などが見られる場合があり、同じ革でも厚みや硬さによってサイズ感に差が出る場合があると公式が説明しています。
また、Y’2 LEATHERは2026年3月に一部製品の価格改定を実施しており、原材料や裏地、付属資材、物流費などのコスト上昇を理由として説明しています。
Lewis Leathers|モデルとカスタムの選択肢
Lewis Leathersは1892年創業の英国ブランドです。日本公式サイトでは、2026年3月からLightning #391、Dominator #551などの基本価格が税別24万円からと案内されています。
さらに、革の変更、裏地、カラー、サイズなどによる追加料金が設定されています。例えば公式の価格表では、カウハイド、ベジタブルタンニンカウハイド、クロムフリーカウハイド、ブリティッシュシープスキンなどの追加料金が案内されています。
価格差を見るときの比較表
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 革 | 牛・馬・羊など、革の種類と加工 |
| なめし・染色 | 革の表情や経年変化に関係する工程 |
| 縫製 | 裁断、縫製仕様、ステッチなど |
| パーツ | ジッパー、ボタン、スタッズなど |
| 生産国 | どこで裁断・縫製されているか |
| サイズ | サイズ展開と実寸、個体差 |
| カスタム | 革・色・裏地・サイズ変更の可否と追加料金 |
「20万円だから良い」とは限らない
価格が高いことと、自分に合うことは別の問題です。例えば、軽く柔らかなシープスキンを求める人と、厚みのあるステアハイドを求める人では、同じ価格帯でも見るべきポイントが変わります。
また、革ジャンは着丈や肩幅などのシルエットが重要です。価格差を比較する前に、自分がどんな革を着たいのか、どんな場面で着るのかを決めておくと、候補を絞りやすくなります。
購入前に実物を見る
革ジャンは天然素材なので、同じモデルでも革のシボ、シワ、血筋、色の見え方などに個体差があります。オンラインで購入する場合も、公式の商品説明だけでなく、実物写真、サイズ実寸、返品・交換条件まで確認したいところです。
Leather Archiveでは、Schott 217USの実物を正面・背面・ワンスター・ジッパー・タグなど複数の写真で記録しています。
ブランドではなく「自分の基準」を作る
- どんな革を着たいか
- 軽さと厚みのどちらを重視するか
- どんなシルエットが好きか
- 新品で買うのか中古も含めるのか
- 予算はいくらまでか
- 何年くらい着るつもりなのか
この基準を決めてからブランドを比較すると、「有名だから」という理由だけで選ぶ必要がなくなります。価格帯ごとの整理は価格帯別ガイドもご覧ください。
「20万円前後」を同一条件の比較にする
Y’2 LEATHERのIB-161公式掲載はサイズ別の価格も案内しています。モデルの基本価格が予算内でも、希望サイズや仕様まで同じ金額とは限りません。
各候補について、税込本体価格、追加仕様、完成品の実寸、裏地、納期を揃えて比較します。ブランドの価格帯を比べるより、自分が購入できる具体的な一着を並べる方が実用的です。
迷ったら価格を隠した状態で、見た目、着心地、使う季節の順に順位を付け、その後価格を戻して差額に納得できるか考えます。復刻パーツや特殊な革に魅力を感じる人と、日常で軽く着たい人では評価が違います。本記事は価格順の品質ランキングではなく、条件を整理するための比較です。
まとめ
10万円台と20万円台、あるいはそれ以上の革ジャンを比較するときは、価格だけではなく、革、加工、生産背景、縫製、パーツ、サイズ、カスタムなどを分けて確認することが重要です。
Schott、Y’2 LEATHER、Lewis Leathersも、それぞれ異なるものづくりをしています。Leather Archiveでは、ブランドを順位付けするのではなく、公式に掲載されている仕様を比較しながら、自分に合う革ジャンを選ぶための情報を整理していきます。
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