ルイスレザーといえばLightningやCycloneなどのモーターサイクルジャケットが有名ですが、長い歴史の中にはライダースとは異なる魅力を持つモデルも存在します。その代表的な一着が、No.988 Western Jacket(ウエスタンジャケット)です。
ルイスレザーズ・ジャパンの資料では、Western Jacketは1968年にカジュアルレンジのひとつとしてリリースされたことがカタログに残っています。現在もNo.988としてラインナップされている、歴史の長いモデルです。
この記事の要点
- 1960年代にカジュアルラインとして登場。公式ブログでは1968年夏デビュー、商品ページの本文には1966年ともある
- 59クラブの会報「LINK!」で「街着にも夏のライディングにも」と紹介された
- スナップの前合わせ、スナップ付き胸ポケット2つ、スナップで調整できる袖口。細身のウエスタンの形
- 標準の裏地は茶系のタータンチェック。牛・馬・羊、スエードから選べ、公式価格は£1,400

No.988 ウエスタンジャケットの歴史
Lewis Leathers Japanによると、Western Jacketは1968年にカジュアルレンジのひとつとしてリリースされた記録があります。当時の59 CLUBのマガジンにも掲載され、夏のライディングにも適した着やすいジャケットとして紹介されていました。
英国の公式ブログも、ウエスタンは1968年の夏にデビューしたと書いています。同じ年の冬には、59クラブの会報「LINK!」で編集長マイク・エヴァンズがレビューし、女性メンバーが着用した写真が載りました。「街着にも、夏のバイクにも便利」という推薦の言葉が、このジャケットの性格をよく表しています。当時はグレート・ポートランド通りの店で売られ、公式ブログには1968年と1972年のカタログに載った姿も紹介されています。
一方、海外のルイスレザー資料では1966年夏にカジュアルジャケットのラインへ加わったと説明される例もあります。実際、英国公式の商品ページでも、本文は1966年、写真の説明は1968年と表記が分かれています。資料によって年の表記に違いがあるため、この記事では日本公式資料と英国公式ブログの両方で確認できる1968年という記録を基準に紹介します。

ライダースとは違う「ウエスタン」デザイン
No.988の大きな特徴は、モーターサイクルジャケットの機能性をベースにしながら、ウエスタンジャケットらしいカジュアルなデザインに仕上げられていることです。公式サイトは「ウエスタンの線で裁った、細身のカジュアルジャケット」と説明しています。
| 部位 | 公式の仕様 |
|---|---|
| 前合わせ | スナップ(プレススタッド) |
| ポケット | スナップ付きの胸ポケット2つ |
| 袖口 | スナップで幅を調整できる |
| 裾 | ウエストバンドにタブ |
| 襟 | ルイスレザーのオーバルパッチ |
| 標準の裏地 | 茶系のタータンチェック(綿100%) |
| シルエット | 細身(トリムフィット) |
| 革 | 牛・馬・羊、羊のスエード、ヤギのスエード |
| サイズの上限 | 羊革は胸囲50インチ(127cm)、ヤギのスエードは46インチ(117cm)まで |
| 価格・納期 | £1,400。オーダーは約10か月が目安 |
公式サイトでは、裏地は他にも赤のキルティングやコットン、ナイロン、ウールが選べます。サテンは通常は袖裏のみですが、薄手のスエードのウエスタンだけは身頃もサテンにできるとされています。ルイスレザーズ・ジャパンが紹介しているブラックサテンのライニングの仕様も、こうした選択肢のひとつと考えられます。
現在のモデルでは、シープスキンやスエードなどの仕様も展開されています。公式サイトは、デニムや同社のレザージーンズ(No.934・No.935)と合わせる着方を勧めています。ルイスレザーの定番ライダースとは違い、デニムやワーク系のスタイルにも取り入れやすいのがNo.988の魅力です。
No.988のディテールを見る
ウエスタンジャケットらしさを感じさせるのが、フロントのスナップボタンと胸ポケットです。ジッパーを中心としたライダースとは表情が大きく異なり、シンプルながら存在感があります。公式ブログによれば、現行品はヴィンテージと同じ作り方で作られています。
また、ルイスレザーズ・ジャパンは、ブラックサテンのライニングを配した洗練されたデザインについても紹介しています。モデルの歴史を知ったうえでディテールを見ると、単なるウエスタンジャケットではなく、ルイスレザーが長年作り続けてきたカジュアルレザージャケットとして見ることができます。


現在もラインナップされているNo.988
No.988 Western Jacketは現在のルイスレザー公式ラインナップにも掲載されています。つまり、1960年代から続くデザインを現在のルイスレザーが継続して展開しているモデルのひとつです。
現在の公式ラインナップでは、Western Jacket No.988のほか、スエード仕様なども確認できます。購入を検討する場合は、革の種類やライニング、サイズによって印象が変わるため、仕様を確認して選ぶことが重要です。なお公式は、当時の仕様を再現した品なので現代のバイク用安全基準を満たすものではない、と注意しています。





YouTubeでウエスタンジャケットを詳しく解説
今回の記事のテーマであるNo.988 Western Jacketについて、1960年代から続く歴史やディテールを実物を見ながら詳しく解説しています。
No.988はライダースと違う用途から比べる
Lewis LeathersのNo.988公式紹介を読む際は、前合わせやポケットなどの外観だけでなく、日常の服装にどう合わせるかを考えると比較しやすくなります。ブランドが同じでも、Lightningなどのライダースと着用目的まで同じとは限りません。
試着ではボタンを留め、裾が腰のどこに来るかを普段のパンツで確認します。短い着丈が好みでも、腕を上げたときにインナーがどの程度出るかを見ておくと、購入後の着こなしを想像できます。
中古品と新規オーダーを比較するときは、革の種類、裏地、実寸、袖や着丈の変更歴を確認します。写真の色味だけで素材を判断せず、タグや購入時の仕様書も確認できる個体を選ぶと情報の不足を減らせます。
よくある質問
Q. 登場は1966年とも書かれていますが、どちらが正しいですか?
英国公式の商品ページ自体に1966年と1968年の両方の表記があり、断定はできません。ただし公式ブログと日本の資料はどちらも「1968年」としていて、同年のカタログと会報に載ったことが写真で確認できます。「1960年代後半に生まれた」と理解しておくのが安全です。
Q. サイズ感はゆったりしていますか?
公式は「細身のカジュアルジャケット」と説明しています。中に厚手のニットを着たい人は、試着や実寸で確認してください。サイズ選びの考え方はライダースのサイズ選びも参考になります。
Q. どんな服に合わせればいいですか?
公式はデニムやレザージーンズとの組み合わせを勧めています。ジッパーが前に出ないぶん、シャツやニットの上に羽織っても穏やかな印象になりやすいモデルです。
まとめ
ルイスレザー No.988 Western Jacketは、一般的なライダースとは異なるウエスタンラインのデザインを持つ、長い歴史のあるモデルです。スナップボタンや胸ポケットなどの特徴的なディテールを備え、現在もラインナップされています。
LightningやCycloneだけでは分からない、ルイスレザーのカジュアルジャケットの歴史を知るうえでも興味深い一着です。
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ルイスレザーのカスタムオーダー完全ガイド|裏地・ライニング・パッチまで徹底解説
参考:Lewis Leathers Japan「No.988 WESTERN JKT」 Lewis Leathers公式|Western Jkt No.988 Lewis Leathers公式ブログ|Western Jacket No.988

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